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〈現代アンプ私論⑦〉 「オリジナル原盤信仰」

「アナログレコードはオリジナル原盤でなければ本当の音がしない」とよく聞きます。
思い込みによるオリジナル原盤信仰ではと思っていましたが、マイクロフォンの無反応域から考えてみるとおそらく何らかの補償動作があると思いなおしました。

モノーラルレコードと真空管アンプ時代からステレオレコードとトランジスターアンプ時代に変わって左右チャンネルの信号干渉を内包するようになりましたが、ステレオレコード自身もまた年を追う毎に変わって行ったように感じます。

トランジスターアンプは出力インピーダンスが真空管アンプと比べて極端に低く設計出来るためスピーカーのボイスコイルを疑似ショートし、振動板の残留動作を抑え込めるようになりました。
スピーカーから付帯音を出させないアンプの動作、能力はそこだけに焦点を当てれば「素晴らしい駆動力」を持つアンプですが、結果的にマイクロフォンの無反応域を露呈する結果を招きます。
結果的に無反応域の補償がないと音質が劣化すると先に記しましたが、アナログレコードを音源にすればそれなりの評価を得ていました。

アナログレコード盤という音源にはスピーカーの自己動作と同じように音溝にカッターヘッドの自己動作が刻まれていたのです。
レコードの溝は機械的に刻み込むため、カッティングマシンのカッターヘッドの自己動作が盤面に残ってしまいます。
カッターヘッドの残留動作がマイクロフォンの捉えきれなかった微細な無反応域を補っていたのです。
トランジスターアンプが普及する頃にはレコードカッティングマシンのカッターヘッドドライブアンプは真空管アンプが担っていたのでマイクロフォンの無反応域の補償をレコードの盤面に自己動作による痕跡で補っていたのです。

その後開発された新しいレコーディングカッターヘッドは付帯音を出さないように自己動作を制御する改善がカッターヘッドやドライブアンプになされてきました。
真空管アンプが担っていたカッターヘッドのドライブアンプが付帯音を出させないトランジスターアンプに変わるとレコード盤面を拡大した写真が載っていたように思います。
新しいカッティングマシンでは無信号時にまったく自己動作の痕跡を刻まない様子が写し出されていたように思うのです。

音楽信号とカッターヘッドだけの関係だけに目を向ければ正しい「進化」ですが、そうして作られたアナログレコードを「駆動力」のあるトランジスターアンプで聴くとマイクロフォンの無反応域が露呈して固い音がしました。

昔のカッティングマシンはマイクロフォンの無反応域をカッターヘッドの自己動作で補っていたためにオリジナル原盤は今も心地良い音がし、再発盤は自己動作を制御してしまったためにどこか詰まったような音がするのです。

マイクロフォンの無反応域をどう心地良く聴かせるかがオーディオの進化と衰退のキーワードなのです。

カッターヘッドやスピーカーの自己動作による補償が排除されたデジタルディスクについてを事項に記します。

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