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〈現代アンプ私論⑥〉 「音にならない音楽」

無反応域というものがあります。

音量が半分ならマイクロフォンが収録する信号レベルも半分になります。
更に音量が半分になると信号レベルもその半分になります。
そうして更に半分、また半分と少なくして行くとあるレベルから信号変換出来なくなってしまいます。

それが無反応域です。

マイクロフォンの振動板質量以下の音圧になるとほとんど動かなくなり、弱音部の途中で無音になってしまいます。

スピーカーも微弱信号では反応しなくなりますが、ここでは信号が途切れた振動板の挙動にスポットを当てます。
スピーカーの振動板はマイクロフォンの振動板と比べると桁違いに大きな質量を持っています。
一旦前後に動いた振動板は自らの質量のために信号がなくなっても動き続ける自己動作をします。
アンプからの音楽信号とは無関係な音のために「付帯音」と呼ばれますが、マイクロフォンで拾えない無音部分を補っているのです。

マイクロフォンの無反応域を結果的に補っているとすると今まで「駄目」とされてきたものの別の面が見えてきます。

①スピーカーの付帯音は絶対悪ではなくプラスにもマイナスにも働く不確定なものであること。
②プラスに働く場合はアンプの制御力が高いと自己振動を抑え込んで固い音になること。
③スピーカーの自己振動による「音色」はスピーカーの音質を左右すること
などが見えてくるように思うのです。

オーディオに於いて音楽を語る事とは演奏の音をマイクロフォンが音楽信号に変換したものを用いて「演奏による感動の再現」をすることです。
ミキサーや録音機を用いてまとめ上げたものを更にメディアに落とし込んだものであることを検証しないまま、そのソフトを使ってオーディオ機器を評価していてはおおよそ的外れになってしまいます。

マイクロフォンの無反応域がもたらす現象について続けます。
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