ネーミング

テクノクラフトオーディオデザインの機器は「MODEL○○」と名付けています。

米国マランツとマークレビンソンがそのようなネーミングをしていました。
リリースした順にカテゴリーと関係なくNo.1から名付けていく姿勢は無限の可能性を感じさせてくれるので一番好きなネーミングです。

モデル番号の前にアルファベットを付けるケースも良く見ます。
マッキントッシュはアルファベットと番号の組み合わせになっていました。
プリアンプはCの後についた数字が開発順になっていますが、カテゴリーはC=多分コントロールアンプでの開発順にはなっていますがマランツ等のように全ての機器に渡る開発順にはなっていません。
パワーアンプはアンプの出力値をネーミングとしていました。
モノーラルアンプはMC(多分マッキントッシュの略称?)の後に出力値を付けており、ステレオは2chの意味あいから2をつけて後ろに出力値を付けていました。
ステレオの25WアンプはMC225を、40WはMC240、一番有名になったMC275は2chアンプで片チャンネルが75Wのパワーアンプであることをネーミングで示していました。

欧州系は車のように独立した名前が付いている印象があります。
イタリアのオーディオアナログやユニゾンリサーチ、英国のタンノイやリン、ロクサンも機器毎に呼び名を与えています。
実は拙も京都の地名を呼び名にしようと考えましたが、「嵯峨」や「醍醐」位しか浮かば無いので止めました。

国産機はアルファベットでカテゴリーを示して数字でグレードを示すのが多いように思います。
カテゴリー表示は連綿と続いているようですが、後ろ側の数字の表示に一貫性がなくその時どきのグレードが適当に付けられているのが多いように感じます。

拙の作る機器のネーミングは二桁目は開発順ですが、一桁目はカテゴリーとなっています。

1:プリアンプ
2:ステレオパワーアンプ
3:モノーラルパワーアンプ
4:フォノイコライザー
5:D/Aコンバータ
6:パッシブコントローラ
7:プリメインアンプ

となっています。
今回リリースした「MODEL51」は開発番号5のプリアンプですので「51」、「MODEL52」は同じく開発番号5にステレオパワーアンプの2をつけて「52」となっています。

「MODEL5X」シリーズはツートーンカラーとアクリルパネルを採用しました。
デザインに拘ってしまう質なのでどうしてもアルミフロントパネルと鉄板ボンネット構成に馴染めません。
今までに無いデザインでリビングルームに置かれて品の良いものを考えてしまいます。
回路のように聴感やオシロ、測定器では決められない範疇ですので決めるのに時間が掛かり気味です。

もっともネーミングは自動的に決まるので「MODEL○○」と名付けたのは良かったと自賛しておるのでございます。

シングルクロスプッシュプルアンプ

「MODEL52」に搭載したシングルクロスプッシュプルアンプ回路の音質が「MJ無線と実験」誌12月号のMJズームアップページにて高く評価されました。
回路開発者としてこれほど嬉しいことはありません。

画像ブログ、ニュース用20131113 006-01

一般的な真空管プッシュプルアンプ=ダブルエンドプッシュプル=DEPP回路は出力トランスの1次巻き線中点に電圧をかけて両端を2本の真空管プレートに振り分けます。
ハム音は打ち消されますが、真空管はシーソーのように他方の真空管の影響を受けてしまうため、あるべき動作より回路としての動作を強要されて繊細な音楽表現となりません。
出力値を高めるには都合の良い回路ですが、音楽鑑賞には真空管の動作を強要しないシングルアンプに分があります。
少なくとも弊社で幾度も試作した真空管プッシュプルアンプは出力管の違いや位相反転回路の違いを覆ってしまうプッシュプルアンプ特有の「癖」からは逃れられませんでした。
真空管アンプマニアが最終的に直熱三極管シングルアンプに戻ると巷でまことしやかに囁かれているのもプッシュプルアンプそのものに問題があることを示しているように思います。

テクノクラフトオーディオデザインとしてDEPP回路アンプをリリースしなかったのはその「癖」をクリアできなかったことに尽きます。
ほとんどの真空管アンプメーカーがDEPP回路の出力管バリエーションでビジネス展開する様を横目に見ながらシングルアンプの音質とプッシュプルアンプの出力値を得る方法を模索してきました。

プッシュプルアンプを基本に置かず、シングルアンプの組み合わせで出力が得られるように試作を重ねた結果、シングルアンプ2台の出力を1つの出力トランスで重ね合わせることで上記の目標に到達することが出来ました。

最良の音質を持つ真空管シングルアンプ「MODEL57」によってシングルアンプの到達点を極めることが出来ていた事とDEPP回路に流れることなく音質にこだわってきた結果がもたらしてくれた成果であると思っています。
真空管プッシュプルアンプを愛用されている方のみならず、多くの音楽ファンに聴いていただきたい音楽を奏でる新しいアンプの登場です。

テクノクラフトオーディオデザイン試聴会

新しくリリースしたデュアルモノーラル真空管セパレートアンプ「MODEL51」と「MODEL52」を聴いて頂く会を催しました。
昼は喫茶室ですが、夜はジャズライブのお店になるcafe de SOEN (双園)さまをお借りしました。
cafe de SOENさまとは10年ほど前から弊社リファレンスシリーズの真空管プリアンプ「MODEL11」と真空管SEPPパワーアンプ「MODEL12」を毎日12時間以上使っていただいているご縁です。

画像ブログ、ニュース用20131104 016-02

お店の丸いテーブルを製品展示台とスピーカースタンドに使わせて頂き、カウンターを資料置き場とさせていただきました。
セパレートアンプのベースになったデュアルモノーラル真空管プリメインアンプ「MODEL57」との聴き比べや「MODEL51」、「MODEL52」のアンバランス接続とXLR接続の違いも聴いて頂きましたが、殆どの時間は三々五々持ち寄られたCDソフトやLPレコードを新しい真空管セパレートアンプで聴いて頂きました。
お店の空間と響きに助けられて概ね良い印象を持って頂けたように思います。

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可搬用のPAスピーカーながらストレスなく音楽表現の出来るJBLのスピーカーを持って行きました。
良いソースでは機材の奥のピアノの前に歌い手が立って歌っているように配置しています。

デジタル系の再生にCDプレーヤーは通常の水平回転では到達できない音楽表現のできる縦型プレーヤー、ソニーのDVP-F35P、ipodにはワディアの#170、そしてデュアルコアD/Aコンバータ「MODEL45XLR」を用意しました。

アナログレコード再生には急遽お客さまから貸し出していただいたマランツTT-8001ターンテーブル、オルトフォンMC30、に弊社試聴用のコッターMC昇圧トランス、デュアルモノーラル真空管フォノイコライザー「MODEL14b」を揃えました。

久しぶりにアナログレコードを耳にされたお客さま同士で「やはりLPレコードは良い音がする」と言葉を交わされておられました。

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時間的な制約のある中での設営と撤収をするとスピーカーにダメージを与える事が良くあるため、可搬用スピーカーを使いましたが、PA用のスピーカーに少し違和感を覚える方がおられましたので、次回以降はコンベンショナルなドームツィーターと20cmウーハーの2ウェイスピーカーでの再生を考えています。

当日のお客さまの感想は「お客さまの声」欄に掲載していますのでそちらもご高覧ください。


マルティン・ファン・デン・フック コンサート

マルティン・ファン・デン・フックさんのピアノコンサートに行って来ました。

滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール小ホールでした。
2週間前に大津ジャズフェスティバル
音楽ホールだけあって波打った天井は高く正面の木製パネルが独自の造形をしていました。
両サイドの壁面は半分から下に反射音がやや下向きになるように上側が足下より部屋の中央に寄っており、張り出した上部から天井に向かって白亜の円柱が何本も伸びて天井を支えており、小ホールながら広さと安定感を空間に演出しています。

開場前に少し並んで入りました。
殆どの方が鍵盤を弾いている様子が見える会場の左前側に席を取られましたが、拙はピアノという楽器の音を確認するためと空間的な配慮から中央に陣取ってピアノの音色を感じることの出来る席を選びました。

通訳付きのファンデンフック氏による曲目説明がありコンサートは始まりました。
一部はシューマンとブラームスの作品でした。
ピアノの音を小さいとはいえホールで聴くと録音されたピアノの音は音を捉え切れていないのか、収録方法に問題があるのかと感じます。
オフでもオンでも上手く録れないのがピアノなのだと思います。

二部はリストの曲とワーグナー作品のリストによる編曲作品が演奏されました。
リスト国際コンクール優勝者としての自負がおありなのか、ワーグナー曲の演劇性なのかは分かりませんが生きいきとした演奏を楽しめました。

画像ブログ、ニュース用20131102 009-01

演奏会会場内での撮影は一切禁止ですが、会場の外では実に気さくな方で一緒に写真に納まってくださいました。

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