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300B修理

お客さんから他社製の300Bプッシュプルパワーアンプの修理を頼まれました。
300Bはシングルアンプしか触ったことがありませんでしたので勉強を兼ねて承りました。
モノーラルアンプですが、一台はゲインが高過ぎて前接アンプの残留雑音が耳につきます。
もう一台はゲインが低く雑音は耳につきませんが、出る音がかなり歪んでいます。
持って帰ってゲインを測ると不思議なことに150倍強と160倍弱でほぼ同じであることに加え、お客さんの所で出ていた症状は全く出ませんでした。
バランス入力仕様ですが、バランス入出力仕様のフェーダーを繋ぐとスピーカーが壊れる程の爆音ノイズが出ます。
裏蓋を外してアンプ入力のピン配置を確かめるとグラウンドが1番ピンではなくコールドになっていました。
回路図をダウンロードしてみるとやはり1番ピンはグラウンドではなくコールドです。
どのような経緯があって1番ピンがコールドなのかは知る由もありませんが、規格外の接続方法は避けるべきだと考えます。
アースの浮いた信号はスピーカーを破損させてしまいます。

300B修理Ⅱ

結局ノイズや歪みの症状が再現できないので、ゲインが高くて使い辛いことと低域のボン付き解消のためにNFを掛ける事をお客さんに了承していただきました。
全段プッシュプル回路ですから初段のカソードへ出力トランス2次側の信号を戻すNFが掛けられません。
入力段の共通カソード抵抗を分離させ、互いの逆相出力管プレートからコンデンサーを挟んでNF抵抗で出力信号を戻しました。
ゲインは56倍に抑える事が出来てダンピングファクター値が倍化しました。周波数特性は広がり、80kHz辺りが僅かに持ち上がりますが、8Ω負荷に0.22μFを付加しても発振しません。
音質は滑らかで300B特有の中域の太い感じがしますが、まだ低域が少しボン付き気味です。
まだゲインが高いのでもう少しNFを掛けたくなりますが、盛大に発振してしまうので止めました。
左右の音質が揃ってノイズが無くなったことに喜んでいただけましたが、拙には納得できる音質レベルにはなりませんでした。
アースラインがメタルクラッド抵抗やブロックコンデンサーを次々に渡るように引き回されているためにいかにも真空管アンプらしい音に聴こえます。
お客さんの耳にもそう聴こえたようですが、ビニール線を絡げた上にたっぷりと半田が盛られたアースラインケーブルを解いてしまってから、新しいケーブルでワンポイント配線するのは一から作るより大変ですので今回はNF化改良とさせて頂きました。
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