新プリアンプ回路


ヘッドフォンアンプのご相談を受けたのでございます。
標準ステレオフォンジャックを使うヘッドフォンはスリーブと呼ばれるアースを受け持つ端子が左右共通なのでグラウンドアイソレーションが構造的に成立しません。
色々なアイデアの実証実験を昔行っただけで終わっておりました。
後からバランスドライブヘッドフォンアンプなるものの存在とヘッドフォンジャックの加工を請ける会社があることを教えて頂き、手前の了見の狭さを反省したことがありました。
ヘッドフォンはスピーカーと同じ原理ですからBTL動作をさせることでグラウンドとの相関を断ち切ることが出来ます。
かねてよりBTL動作アンプには高出力という恩恵よりもグラウンド干渉が無いメリットを感じていましたが、ヘッドフォンに生かしてリスナーに訴えることには気づかなかったのでございます。
ヘッドフォンのプッシュプル駆動による違いを楽しんでおったところへコンデンサーヘッドフォンアンプのご相談をいただいたのでございます。
ハイインピーダンスドライブユニットに100V r.m.sを与えるのが動作基準ですから真空管でドライブするには理想的なトランスデューサーです。

ラウドスピーカーをまだ生産していた頃に試聴スペースでコンデンサースピーカーを聴かせていただきました。
歌い手らしい方が右手から現れて中ほどで止まったような雰囲気が音ではなく空気の揺らぎのようなもので感じました。
大きな息を感じた瞬間歌い出されたのですが、生身の人がそこに居るとしか思えない感覚に凄く驚きました。
これがコンデンサースピーカーなのだと感激しました。今もそのときの感動を覚えております。
しかし意地の悪い?方のリクエストで掛かったジャズドラムの音の不自然さにもまた驚いたのでした。
一組は手に入れて楽しみたいと思ってはいましたが、いつの間にかヘッドフォンだけのリリースになってしまいスピーカーはなくなってしまいました。
有名な英国製コンデンサースピーカーメーカーは平面波から脱却するため同心円上に分割動作をさせて外側に向かうほどディレィをかけて球面波が出るように工夫しましたが、コンデンサースピーカー独特の音色を失ったように聴こえました。

回路構成を考えてみると色々なアイデアが浮かぶものです。
ヘッドフォンドライブの高出力回路を基本にゲインを上げずにプリアンプにすると、いつもの勘ですが素晴らしい音質になる気がしてきました。
次期リファレンスシリーズのプリアンプ回路の原型になるように思えてきました。
早く実験にかかりたいのですが、ご注文いただいているアンプの組み上げもあり後の楽しみにしております。
そうは言いながらデュアルコアD/AコンバータMODEL45の出力を真空管ハイブリッドアンプにした45tの試作機はしっかり作って試聴を重ねておるのでございます。
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