アンプ修理


アメリカ製の半導体セパレートアンプの修理を友人から頼まれたのでございます。
解いてみますとプリアンプは一面を覆うブルーの片面基板にプッシュボタンとプリアンプ回路が実装され、入力基板と繋がっております。
その下は何も無く小さなEIコアトランスだけが底面に取り付けられています。
フォノイコライザー部はディスクリートですが、プリアンプ部はICソケット3個にオペアンプICが刺さっております。
片チャンネルしか音が出ません。
友人は片方の音が極端に小さいと言いますが、クロストーク分だけが漏れ出ていました。

パワーアンプは電源スイッチがどこにもなく、プリアンプの電源連動コンセントにON/OFF動作を頼っております。
両サイドに放熱器が配された構造をしていますが、やはりウッドケースが覆っていて後ろ中央部のパンチングメタルで熱を逃がすようになっております。
大型のEIトランスと昔の整流ダイオードを実装したブルーの基板を上に載せた電解コンデンサーが中央部を占めています。

リアパネル裏に配された大型パワーリレーでスピーカー保護を行っているようです。友人曰わくリレーが働く時にスピーカーからノイズが出るのだと言います。確かにリレーがワンショットで動かず「ビーン」っとブザーのような音を出して接点を叩いているようです。
さらに繋がると僅かに発生している直流電圧がスピーカーに送られておりました。

プリ、パワー共に容易に原因が推測できまして、実際にその通りでありましたが、手の入りにくい構造に泣かされました。

さて組み上げて実動試験です。
動作は良好で問題なく鳴るようになりましたが、オーディオアンプとしてはまったくの不適合と言って良いかと思います。
スピーカーは鳴りますが、残念なことに肝心の音楽が聴こえてきません。
ステレオサウンドの音色にデュアルコアD/Aコンバータの空間再現性が完全に無視されてしまうのでございます。

昔なら直すだけで満足感を得られたのですが、こんな平面的な再生しか出来ないものだったのかと思うと暗澹たる気分になってしまいました。
今も昔も眺めて楽しむオーディオ機器に音楽を期待してはいけないのかも知れません。

高槻ジャズストリート

 友人に誘われ京都と大阪の中間に位置するJR高槻駅、阪急高槻駅周辺で行われる「高槻ジャズストリート」に行ってきました。

5月3日、4日の2日間で46会場、600バンド、のべ3000人のミュージシャンが集まると駅前で頂いたパンフレットにありました。
大御所の演奏もすべて無料で聴くことができますが、お目当ての方は会場を選んで列を作って待っておりました。
演奏と昼間からビールをいただくのが目的の拙は並ぶような堪え性が無いので、潜り込めるところを探しすのでございます。
しかし余り知らないミュージシャンのライブでさえ「これは当たりかな?」という演者の会場会場はどこもいっぱいで入れません。
もっとも狭い店内でも座れるところや広い会場で二割程の入りのミュージシャンの演奏は、一生懸命の演奏ゆえにいたたまれなくて退散するしかありません。
聴き手を楽しませてくれない歌や演奏はご自分に酔った方のカラオケに居合わせた不幸と一緒ですから、曲の終わりを待って出口へ向かうことのなります。
駅の周辺は聴きに来られたお客さんでいっぱいですが、皆さんよくわかっておられる様で「辛いブ」としか形容できない「つ・ライブ」には足を運ばれません。
プログラムを読み間違えて向かった阪急高架下会場のステージにお気に入りのサックス奏者が上がってきて「はてな?」と思うまでも無く懐かしの後期マイルスバンドの楽曲が流れてきました。
彼がエレクトリックマイルスの作品を吹くのは初めて耳にしました。
最初のテーマあたりだけリーダーらしき人の楽譜を横から覗いていましたが、後は流れに乗って素晴らしい演奏を聴かせてくれました。
彼の後ろに位置した若い美人ドラマーがしっかりした演奏をキープしていたのが印象的でした。
平成生まれのミュージシャンは他にも聴くことができましたが、対比的にオーディオマニアの老齢化を考えてしまいました。
聴いて楽しくないオーディオ機器を集めて難しい顔をして悦に入っていては誰も寄って来ません。
聴いて楽しくなる音質こそがオーディオを繋いでゆくのだと改めて感じました。
バップがジャズだと思っている友人は不機嫌でしたが、拙はかのサックスを久しぶりに聴くことが出来て満足して帰ることができました。
バップだけがジャズだと思っている人種も減っているように感じましたが、こちらはよく分からないのでございます。

今回で第14回になった「高槻ジャズストリート」実行委員会の方々、本当にご苦労さまでした。
来年も楽しみたいと思いますので、よろしくお願いする次第なのでございます。
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