マルティン・ファン・デン・フック コンサート

マルティン・ファン・デン・フックさんのピアノコンサートに行って来ました。

滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール小ホールでした。
2週間前に大津ジャズフェスティバル
音楽ホールだけあって波打った天井は高く正面の木製パネルが独自の造形をしていました。
両サイドの壁面は半分から下に反射音がやや下向きになるように上側が足下より部屋の中央に寄っており、張り出した上部から天井に向かって白亜の円柱が何本も伸びて天井を支えており、小ホールながら広さと安定感を空間に演出しています。

開場前に少し並んで入りました。
殆どの方が鍵盤を弾いている様子が見える会場の左前側に席を取られましたが、拙はピアノという楽器の音を確認するためと空間的な配慮から中央に陣取ってピアノの音色を感じることの出来る席を選びました。

通訳付きのファンデンフック氏による曲目説明がありコンサートは始まりました。
一部はシューマンとブラームスの作品でした。
ピアノの音を小さいとはいえホールで聴くと録音されたピアノの音は音を捉え切れていないのか、収録方法に問題があるのかと感じます。
オフでもオンでも上手く録れないのがピアノなのだと思います。

二部はリストの曲とワーグナー作品のリストによる編曲作品が演奏されました。
リスト国際コンクール優勝者としての自負がおありなのか、ワーグナー曲の演劇性なのかは分かりませんが生きいきとした演奏を楽しめました。

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演奏会会場内での撮影は一切禁止ですが、会場の外では実に気さくな方で一緒に写真に納まってくださいました。

広瀬洋一著 西荻窪の古本屋さん 音羽館の日々と仕事

テレビを見る習慣が無い拙は夕食時にはラジオを聴くことを常としております。
昨日もスイッチを入れると日本シリーズとかで野球実況放送が聞こえてくる。
野球に興味が無いのでこういうときはFMに変えてみるか、youtubeを聴くことにしているのだが、試聴のお客さまとさっきまで色々なジャンルの音楽を聴いていたせいかどうにも耳が受け付けない。
久し振りに音の無い食事をしていると、そう言えば東京のお客さまが本を上梓されて寄贈して頂いていたのを思い出した。
このところ新しい基板のデータ照合確認と基板組み上げに追われていたため回路図面の用紙の中に埋もれさせていたのを拝読させていただくことにする。

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文章は氏の語り口調のままであり控えめではあるが読み入らせてくれる。
読み進むうちに拙と弊社の事が記されていることに気がついて少し驚かされる。
付箋とは思わずにいたのだがここに記してあるよと教えてくれていたのである。無視していた様な感じにも取られる行いの悪さを感じたが、過ぎたことは考えても仕方ないので先に進む。
その時は氏と「風信子亭」マスターの坂田さん、拙の三人で食事をしたのだが、まさにその時に感じた彼の人となりそのままの文章であり、堅実な生き方と関東人ぽいストレートな語り口が心地良かったことを思い出した。

木屋町三条の名曲喫茶「風信子亭」に「MODEL37Ⅱ」と「MODEL45」の導入を推してくださったのも著者の広瀬洋一氏である。製品の音質を評価してくださり、購入していただいた上に自称「弟子」の恩師さまに推挙していただき感謝に堪えない方である。
サブタイトル通りの古本屋さんの日常風景が記されているが、西荻窪という地にお店を開いて所帯を持ってこられた氏の半生記であり交友録でもある。
控え目な言い回しなのだが、右肩下がりの時代である2000年から古書店を営んで来られた自負に溢れており、その苦労もまた楽しまれていることが伝わってくる。氏が中心的メンバーとなられているイベントグループ主宰の「西荻ブックマーク」への情熱とその発展振りには「なにかの采配」の存在を感じさせてくれる。
懸命な人には「何か」がやってきて意図しないところで「何か」が起きるのだと良く感じるが、その「何か」に委ねることが大切なのだと良く思う。
失敗談や日々の苦労と共に人とのつながりや「西荻窪」という土地柄が描かれているのだが、考え、実践し、続けて行くことの大変さと喜びには拙の日々とも重なるものがあり共感させられた。
同時に人との接点の少なさに拙の側の改善点を見出だした本でもありました。

淡々とした中にも温かく緩やかな空気を感じさせてくれる本です。

「風信子亭」開店に至る経緯や氏の音楽とのかかわり、お気に入りのアルバム紹介もされておりますので、ご興味のある方はこちらに「西荻ブックマーク」の事や本の記事があります。
また本の雑誌のWEBサイトにも紹介されています。

森川七月

古くからの仲間であり弊社製品のユーザーにもなってくれた友人から随分前に素晴らしいジャズボーカリストが関西に居ると聴かされていたのが森川七月嬢でした。
これまた弊社製品を購入していただいている喫茶/ライブのお店「cafe de SOEN "双園"」さんに立ち寄った時に大津ジャズフェスティバルのプログラムをいただき、彼女の名前を見つけたのでその友人を誘っておきました。
当日は朝から雨でしたが、とんと彼女の京都でのライブは無いようなので、同じく製品ユーザーの飲み友達も誘い3人で浜大津に行きました。

彼女はジャズを歌うと実に雰囲気豊かでありながらポップスを歌うと物まねでなく自分の歌のように歌える素晴らしさを持っています。
更にTVアニメ「名探偵コナン」のオープニングテーマを彼女がボーカルを受け持つお嬢さん3人によるユニット「なついろ」が担当すると言うジャズボーカリストらしからぬ経歴をお持ちでした。
50年代のジャズレコードの音ばかり好んで聴いていて時代が変わっているのさえ分からないジャズファンに是非聴いていただきたい女性ボーカルです。

彼女のステージはジャズフェスには珍しく2回公演があり追っかけをしてしまいました。

大津市旧公会堂にて初めて生で聴かせて頂いたのですが、黒い衣装に身を包んで表れた彼女の歌声はストレス無くよく響いて実に良い感じでした。
MCはいかにも関西人ではありますが人懐っこさとさばさばしたところがあり幅の広さ感じさせてくれて聴き手を惹きつけてくれます。
そう言えばステージでブログ、ツイッター、フェイスブックなんでもしてるから「みんな応援してやー」と叫んでいました。
彼女の公式サイトはこちらです。

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口先だけで歌う方が多い中にあって体の中からすっと出てくる彼女の声質は天からの授かりものだと思いました。
更にに2回目の琵琶湖観光汽船「ビアンカ」号の中でのゆったりとした曲目選択はそのコスチュームと合わせて素晴らしいものでした。

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新基板の検証に頭が疲れていたのがいっぺんに吹き飛び、1回目の公演の後に拙と一緒に写真に収まっていただいたので意気揚々と京都三条に戻ってまたまた祝杯を挙げて帰路に着きました。

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         久しぶりの美女とのツーショットに余計崩れています。


是非彼女の歌声をお聴きください。
彼女は同じリズムセクショントリオのメンバーと第一回目の大津ジャズフェスからずっと参加しているとのこと。
ライブに縁の無い場合には次回の大津ジャズフェスティバルに参加されて彼女の歌声をお聴きになられることをお勧めします。

セレッション SL6S

マグネパンSMGaを使っていた折りに当時ダイポールスピーカーの良さを説いておられたオーディオ評論家のF氏がコンベンショナルスピーカーとしてはダイポール型に近い鳴り方のする唯一のスピーカーであると記されていた記事を読んで試聴せずに導入しました。
SMGaも試聴せずに購入していたので、良い時代だったのでしょう。

興味津々でそれまで使ったことに無いサイズのスピーカーだったので、丁寧に箱から出して聴きました。
こちらの期待とは裏腹に余りに鳴らないので、すぐに床に置いてスピーカーを向かい合わせにして逆相ドライブエージングしました。
3日間ほど連続してかなりの音圧で鳴らして(逆相ですからくっつけている時は左右の差しかもれ出てきませんが少し離すと大きな音がしていました)から、音がこなれていることを期待してスピーカースタンドに戻して聴きました。

「素晴らしい」ことに全く梱包を解いた時と同じ音がします。
高さを耳の高さに合わせ、上板サイズをSL6Sに合わせてフライス加工で作った鉄製のスタンドを用意していましたが全く変わりませんでした。

「エージングで良くなる」とは心理的なもので、耳の側が慣れてしまうことを意味するオーディオ用語だと結果的に気づかせてくれはしましたが、その時はいつまで経っても「新品」の音がし続けたので元箱に納めてしまいました。

ただユーザー登録をした折り「にスピーカー側面に多数の製造時に付いたと思われる指先の跡があるがこれも縁だと思って使います。」と記したところしばらくして綺麗な物が送られてきました。
輸入商社さんの気遣いに感激した憶えがあります。
残念!?な事にこれもまた最初に手にしたものと同じ音がしたのでした。

メタルドームスピーカーに対して懐疑的になったのはSL6Sを購入してからかも知れません。
特性はソフトドームより良いようですが、特性の良さが人の感動を誘うとは限らないものであるところに真空管アンプとの相関を感じてしまうのです。

Jazz at Sanjo

Jazz at Sanjoに行ってきました。

高槻ジャズストリートの成功を受けてなのか関西各地でジャズストリートが開催されるようになりました。
当地京都でも三条通り界隈でJazz at Sanjoが開かれるようになりました。

生憎朝から雨降りでしたが、午後には止むとの予報だったのでバスと地下鉄を乗り継いで向かいました。
高槻のように駅前でパンフレットを積んではなく、駅に近いので立ち寄ったお店は閉まっていて夕方からこのイベントのライブがあるとの告知看板が出してあるのみでした。
河原町通りまで出るといつもの河原町であり、三条通です。
少し買い物をして次に寄ったお店はお昼のライブが終わっていて次は夕方との案内。

三条通りは人通りの多い普段の休日と全く変わりがありません。
西へと歩いて京都文化博物館まで行ってやっとライブスケジュール表を手に入れることが出来ました。
更に西にある昭和初期に建てられた京都中央電話局ビルを改装して作られた商業施設「新風館」へ行きました。

奏者の入れ替え時だったようで中庭に近付いてもジャズは聴こえてきません。
午前中の雨のせいなのか高槻と比べれば殆どオーディエンスが居ませんが始まったカルテットを近くで聴くことが出来ました。
しかし紙コップビールを持ったような人もおらず、売っているようなコーナーが見当たりません。

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(篠崎雅史カルテット:当初PAが定まらずに?でしたが徐々によくなって来ました。)

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(The Majestic Jazz Orchestra Kyoto:老若男女ビッグバンドで演奏ごとにメンバーが入れ変わります。)

カルテットとビッグ・バンドを楽しんでから「le club jazz」に移動してジャズボーカルを聴きに行きました。
ここでやっとハイネケンにありついて眼の保養もさせていただきました。
テンションの高いボーカリストの気迫もあって会場はお客さんで一杯でした。
「新風館」では感じることの無かったお客さんに楽しんでもらおうという姿勢がありました。

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(ユカ☆&Friends:コスチュームとトロンボーンとドラムが光っていました。)

次はフジジャズスクールの隣にある「MATUONTOKO」に移動してゴスペルを聴きに行きました。
以前は寺町通りより西側は古い京都の町家と町並みが続いていましたが、今は町家のまま改装したお店やさんがここかしこに開かれています。
時代は変わっていくものだと改めて感じながらの移動でした。

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(Bicerin:左から3人目の方がとても良かったです。)

カウンターに座って聴きました。
コロナやお店の売りである野菜メニューを頼んで聴きました。
ゴスペルが終わったので次に移動しようとすると「今から歌いますので、一曲でも聴いて下さい」と拙の正面に立ち塞がったお姉ちゃんから声をかけられたので座り直してしまいました。

程なくテクノで試聴に使わせて頂いている谷本久美子嬢のワンポイント録音CD「Recording at Minton's House」で伴奏を務めていたギタリストの市川 強氏がこのお姉ちゃんの歌伴に入って来られたので話をするために最後まで聴きました。

画像ブログ、ニュース用20130908 020-02
(純&強:市川氏は良くも悪くもCDを録音された時と全く印象が変わっていません。)

バッキングをしたがらないジャズ奏者が結構多いのですが、彼は「ボーカルの伴奏が好きなんです」と言っていたのが印象に残りました。
コスチュームの差なのか実力の差なのか分かりませんがオーディエンスの少ないライブでした。
皆さん出演者をよく知って会場を廻っているのだなと高槻ジャズストリートと同じ感慨を持って帰って来ました。

しかし街中がジャズファンで溢れかえる高槻と較べると三条四条界隈は歩いている人は観光散策の方が多いものの演奏しているお店に入ってくる方は少なくて少し残念でした。
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